地図を見て想像してください
縄文のころ長柄も逗子も鎌倉も、海につながる今の住宅地は広い入り江でした。人々は山すそに住み、山の幸と海の幸に恵まれて平和に暮らしていました。1600年ほど前に王が現れこの地を支配し、細長く海に突き出た岬の先端に二つの大きな墓を残しました。しかし、すぐにそこは山にもどり、忘れられた墓の主は長い月日、郷の出来事を黙ってみてきたことでしょう。ここに様々な人々がながえの郷で歴史をつくってきた物語を書きました。教科書に載っている人物もこの物語だけに出てくる人物も登場しますので歴史の事実は曲げないように気をつけました。そして書き進めていくうちに、どの時代でも人々は同じ心を持っているということが分かりました。