登場人物

中路 
 元学校の先生 この会の幹事を自任している。
 池田 通称RR
 元商店主 酒タバコ菓子米油塩味噌醤油 なんでも売っている万屋だったが、郷の人たちに重宝されたのは先代まで。コンビニ攻勢に負けてャッター店舗寸前、ただし所有地に駐車場と貸しアパートがあり、年金生活者としては裕福だ。趣味は釣り、顔立ちが赤獅子レッドライオンつまりRR、太い眉、ギョロ目、胡坐鼻、大口。魚屋なら愛嬌になったろうが。
林 通称姫
 医師 心療内科の勤務医だったが過労のため自分が患者になる直前に退職。ボランティアとして役場、学校、企業の引く手あまた。小柄で戦闘的、姫だったこともあるが、今も姫と呼ぶのは反フェミニストの陰口だろう。趣味は園芸だが花と姫の可憐さはない。
藤野 通称JW
 元商社マン 仕事一筋で部長になったが心機一転して醒めた目で会社を見始めるとすぐに企画部マネジャーという閑職に追いやられた。趣味は多彩、演劇美術音楽など建物系、同伴女性が必要なタイプ。年相応のジョン・ウェインJWを気取って苦い笑いを見せたりする。
吉川 通称メカ
 大規模プロジェクトのメカニツクの技師 図面を引き現場で日焼けして作業員に指図をする仕事だったが定年で気づけば退職。元の会社から図面引きのアルバイトを頼まれると大喜びをする。四角丸三角でできたブリキのロボット風な顔立ち、事前にインプットした通りの行動をしたがる。
野瀬 通称ボン
 元旅行社員 会社では企画添乗支社業務の一切を仕切り、家では掃除洗濯一切サボらず、料理もエスニックから懐石まで幅広くできるのだが結婚はしていない。童顔なので欧米人に幼く見られたのが原因か、ボンボンかボンクラか。詩をつくる
燕柳 通称兄(あに)さん
 落語家元か現か不明 一同より少しだけ年上 世間なみに「師匠」と呼ぶとビクッと震えて「兄さんと呼んでくんな」と気弱く言う。郷に住むようになった由来は誰も知らない。白髪痩身、一見は紳士だが、話せばまぎれなく落語家だ。
春本 通称行者(ぎょうじゃ)
 清掃事務所や公園管理などの仕事を転々としてようやく役場を退職した、同僚はさぞほっとしたろう。仕事はしないが法華経には熱心で、行者の風がある。しかし自分は宗教家ではなく仏教者だと自負している。
田辺 カフェ店主通称マスタ 


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 一世一元を改めて思います。冷泉院以後、明治になるまで、院と呼び天皇とは呼ばなかったそうです。明治になって天皇のお名を元号で呼ぶようになりました。しかし当時の人たちにとっては「ミカド」でした。大王ーおおきみが命・尊ーみこととなり、皇尊ーすめらみこと、元の言葉は御言持ちーみことだそうです、御門ーみかどと同じような尊称です。
 ところで天皇家には姓がないので126代令和天皇も署名は徳仁(なるひと)と書かれ、浩宮様と呼ばれるのですね。「仁」は歴代で一番多い文字だです。少し前なら、仁も徳も浩も令も、自分の子どもには畏れ多くて使えない文字でした。キラキラネームならオッケーです、本当?。